会所山 日田





古代の聖地 会所山 (よそやま)

豊後国風土記にある、ヒサツヒメが景行天皇を迎えた場所が会所山です。その時この地は久津媛之郡(ひさつひめのこおり)と名付けられ、後になまって日田郡(ひたのこおり)となったと書かれています。

なまったとは言え、「ヒ」がついていればそれでいいのかという変遷ですが、太陽信仰であったこの地において「ヒ」は、最も重要な言葉の1つだったのでしょう。

会所山は古代の聖地と言われる3つの頂上を持つ山で、東西に細長く見晴らしのよい西の頂上には久津媛神社があります。その西端中腹の鳥羽塚古墳(円墳)、南頂上の会所山古墳(北向古墳・横穴式石室)と後山古墳(円墳)の3つの古墳が確認されています。

北の頂上には石が東西一直線に並べて埋められており、草が多くほんの一部しか計測できませんでしたが、石の大きさは30〜40cm、石と石との間隔は70〜90cmでした。

会所山の「会所」とは中世と同じく、本殿に対する客殿の意味と推測されます。

会所山神社は会所山の西のふもとに有り、以前は會所神社、会所宮神社、会所八幡神社と呼ばれていました。会所宮遺跡は会所山の北側に隣接する平野部を指す名称で、弥生時代〜中世の遺構が確認されています。





会所山 頂上



会所山



会所山 北頂









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