金銀錯嵌珠龍文鉄鏡 1-3世紀 日田市 ダンワラ古墳出土
きんぎんさくがんしゅりゅうもんてっきょう
直径21.1cm 厚さ2.5mm, 国指定重要文化財
金銀錯嵌珠龍文鉄鏡は鉄製で、金銀を使った象嵌が施され、宝石やガラス玉で装飾されています。
装飾された数種類の宝石の中にトルコ石があることから、相当な富と権力を持った人物が作らせたものと思われます。古代においてのトルコ石は大変希少・高価で、現在でいうと、ダイヤよりも高価なアレキサンドライトといったところでしょうか。また驚くべきことに、小さいながらもふさわしいカボションカットに研磨されています。
トルコ石は肉眼での確認も容易ですが、他の石玉についてはまだ調査されていないため、詳細はわかりません。
金銀錯嵌珠龍文鉄鏡は1964年から東京国立博物館に、またここ数年は九州国立博物館で保管されています。近年樹脂で加工されたせいか、劣化が著しく見えるのは大変残念なことです。
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